地下空間にウヒヒヒヒ・・・!? [Photo]
神田川水系の一つ、善福寺川から溢れそうになった水は一定の水位を超えるとゲートがオープンとなり、流入時の勢いのある水は周辺に騒音や振動が小さくなるように工夫されたドロップシャフトで螺旋状の回転をつけられて減勢池に落下してきます。
・・・ここまでの画像は前回記事でご紹介いたしました。
そこから内径6mの導入連絡管渠を進みながら、地下調節池を目指します。
係員のお二方が持ち込んだのランプにより、地下の巨大空間を歩き進むには充分な明るさがありますが、写真を撮影するには苦労する明るさです(^^;)
壁面には謎の笑い声が一面に「ウヒヒヒヒ・・・」
(このペイントの意味がわかりますでしょうか?)
このように暗くて不気味なトンネルですが、途中には近隣の子供たちが描いた絵が雰囲気を和らげています
今歩いてきた導入連絡管渠(右奥のマル)と本日の目的地「地下調節池」の接続部分
更なる大きさに驚く、内径12.5m・延長4.5kmの巨大なトンネル
(左端の厚みがある部分は、接続部分のため強度的に厚みを持たせている壁面)
善福寺川から神田川方向(南)を眺めているところです。
下へ降りてみましょう
(右にうっすらと見える黒い線は、バキュームカーのタイヤ跡です)
壁面清掃用の送水口が50m間隔で並ぶ
この送水口地下調節池から水を排出した後、地下調節池内の泥や汚れを掃除するための設備です。そのときの泥はバキュームカーで吸い取るんだそうです(このとき北側のトンネルではその作業を実施中で、我々のいるところまでその作業音が伝わってきていました)
我々のはるか頭上には、2009年10月の台風時に貯えられた水により残っている水位の跡
(空間の容量を実感する証←満水状態まで、まだまだ余裕があったとも言える)
あっ!そうそう、不気味な笑い声「ウヒヒヒヒ」の件ですが・・・
「ウ」:漏水箇所
「ヒ」:ひび割れ箇所
を示す印だそうです、他には「ハ」を確認できましたが、それが何だかわかりますでしょうか?
清掃のおかげなのかいわゆる下水臭は感じられないものの、少々埃っぽい感じのトンネル内を後にします。
残念ながら他の取水施設(神田川や妙正寺川のいずれか)までトンネル内を移動するということはなく、元来たところへと引き返します。
前回記事の地下43mの掲示があったところには、排水装置が二機並んでいます。この排水装置の性能は、満水状態の水を48時間で吸い上げるそうです。
満水後48時間以内に、再度同等以上の降雨があった場合どうなるのかと尋ねてみたところ、
・そもそも満水になることが稀である
→複数回の豪雨に備えられる
・排水装置の稼動は降雨が終わってから実施するわけではない
→川の水位が安全な状態になったら、すかさず排水を開始することもある
→一気に排水するのではなく、騒音や振動を周辺に配慮しながら徐々に実施する
・現状以上の性能の排水装置では、電気基本料金が高コストになる
→性能とコストのバランスを考慮した装置を設置している
ということだそうですφ(。。)メモ
降りてきたおよそ200段の階段を昇る強者もいらっしゃいましたが、私はエレベータで上がることにしました。もちろん、ゆっくり写真を撮るために最終組で上がりました(^^;)
係員の方がトンネルへの二重ハッチに施錠して、我々も地上へ移動して見学が終了しました
この地下調節池の効果は絶大で、完成以降川が溢れたことによる洪水は一度も起きていません。
(下水が逆流しての浸水のみ)
もちろん、今後の異常気象により絶対安全とは言い切れないと思いますが、川幅を広げながら川底を掘り下げる工事と並行して進められているこれら事業ですが、見学会がないときや集中豪雨の恐れがない季節には、川の水をあえて貯えておくことで、消化用水池としても我々の生活を見守っているんだそうです\(^_^)/
正しい税金の使われ方を目の当たりにすることができた、有意義な見学会であったと思いました。
<補足>
「ハ」:剥がれている箇所
ちなみに・・・
ひび割れ箇所などは、壁面内部の補強材に発生している問題であり、トンネルの強度上に悪影響を及ぼす状態ではないとの説明でした(^^;)
3月7日にも、貴重なトンネル体験ネタが続く予定(^^)v
・・・ここまでの画像は前回記事でご紹介いたしました。
そこから内径6mの導入連絡管渠を進みながら、地下調節池を目指します。
係員のお二方が持ち込んだのランプにより、地下の巨大空間を歩き進むには充分な明るさがありますが、写真を撮影するには苦労する明るさです(^^;)
壁面には謎の笑い声が一面に「ウヒヒヒヒ・・・」
(このペイントの意味がわかりますでしょうか?)
このように暗くて不気味なトンネルですが、途中には近隣の子供たちが描いた絵が雰囲気を和らげています
今歩いてきた導入連絡管渠(右奥のマル)と本日の目的地「地下調節池」の接続部分
更なる大きさに驚く、内径12.5m・延長4.5kmの巨大なトンネル
(左端の厚みがある部分は、接続部分のため強度的に厚みを持たせている壁面)
善福寺川から神田川方向(南)を眺めているところです。
下へ降りてみましょう
(右にうっすらと見える黒い線は、バキュームカーのタイヤ跡です)
壁面清掃用の送水口が50m間隔で並ぶ
この送水口地下調節池から水を排出した後、地下調節池内の泥や汚れを掃除するための設備です。そのときの泥はバキュームカーで吸い取るんだそうです(このとき北側のトンネルではその作業を実施中で、我々のいるところまでその作業音が伝わってきていました)
我々のはるか頭上には、2009年10月の台風時に貯えられた水により残っている水位の跡
(空間の容量を実感する証←満水状態まで、まだまだ余裕があったとも言える)
あっ!そうそう、不気味な笑い声「ウヒヒヒヒ」の件ですが・・・
「ウ」:漏水箇所
「ヒ」:ひび割れ箇所
を示す印だそうです、他には「ハ」を確認できましたが、それが何だかわかりますでしょうか?
清掃のおかげなのかいわゆる下水臭は感じられないものの、少々埃っぽい感じのトンネル内を後にします。
残念ながら他の取水施設(神田川や妙正寺川のいずれか)までトンネル内を移動するということはなく、元来たところへと引き返します。
前回記事の地下43mの掲示があったところには、排水装置が二機並んでいます。この排水装置の性能は、満水状態の水を48時間で吸い上げるそうです。
満水後48時間以内に、再度同等以上の降雨があった場合どうなるのかと尋ねてみたところ、
・そもそも満水になることが稀である
→複数回の豪雨に備えられる
・排水装置の稼動は降雨が終わってから実施するわけではない
→川の水位が安全な状態になったら、すかさず排水を開始することもある
→一気に排水するのではなく、騒音や振動を周辺に配慮しながら徐々に実施する
・現状以上の性能の排水装置では、電気基本料金が高コストになる
→性能とコストのバランスを考慮した装置を設置している
ということだそうですφ(。。)メモ
降りてきたおよそ200段の階段を昇る強者もいらっしゃいましたが、私はエレベータで上がることにしました。もちろん、ゆっくり写真を撮るために最終組で上がりました(^^;)
係員の方がトンネルへの二重ハッチに施錠して、我々も地上へ移動して見学が終了しました
この地下調節池の効果は絶大で、完成以降川が溢れたことによる洪水は一度も起きていません。
(下水が逆流しての浸水のみ)
もちろん、今後の異常気象により絶対安全とは言い切れないと思いますが、川幅を広げながら川底を掘り下げる工事と並行して進められているこれら事業ですが、見学会がないときや集中豪雨の恐れがない季節には、川の水をあえて貯えておくことで、消化用水池としても我々の生活を見守っているんだそうです\(^_^)/
正しい税金の使われ方を目の当たりにすることができた、有意義な見学会であったと思いました。
<補足>
「ハ」:剥がれている箇所
ちなみに・・・
ひび割れ箇所などは、壁面内部の補強材に発生している問題であり、トンネルの強度上に悪影響を及ぼす状態ではないとの説明でした(^^;)
3月7日にも、貴重なトンネル体験ネタが続く予定(^^)v
ウヒヒヒヒ ^^;
by penny (2010-03-01 01:08)
良い体験をされましたね。
by ガンバルおやじ (2010-03-01 06:02)
ウヒヒヒヒ、最初何だろう?と思いました。
正しい税金の使われ方、最近では貴重な例ですね。
by レイン (2010-03-01 19:43)
思わず笑っちゃいました~
トンネルの奥から水がドバ~っと流れてきそうな感じです!
by hiro78 (2010-03-01 21:13)
pennyさん、
「ヒ」はすぐにそうだろうなと、想像できたんですが(^^;)
by an-kazu (2010-03-01 21:24)
ガンバルおやじさん、
ハイ!
一度見てみたかった施設でしたので(^^)v
by an-kazu (2010-03-01 21:25)
レインさん、
下水道局でも、大雨時用のトンネルを建設しているようですが、
そちらは臭いもキツそうなので、見学できそうにないかなぁ?
いや、完成後の運用開始前が狙い目か!
(アンテナを張り巡らしておこう(^^))
by an-kazu (2010-03-01 21:29)
hiro78さん、
ドバー!っと流れさせるためには、
トンネル内の換気も必要なんだそうですヨ(^^)
by an-kazu (2010-03-01 21:31)
絵は、描いたものを貼り付けているんですよね?
まさか、はしごを使っていたなんてことはないと思いますが...。
それにしても、これは見ごたえがあります。
by ケンケン (2010-03-01 21:53)
貴重な体験をされましたね。
普段は入れないような施設に行くのって楽しいですよね。
by Takashi (2010-03-01 21:59)
ケンケンさん、
子供たちの絵は、地上で描いたもの(その時点ではバラバラ)
を運び入れた後、内壁に張り付けたそうです!
(どなたかが質問したので判明(^^))
by an-kazu (2010-03-01 22:31)
Takashiさん、
殆どの人は一度だけだと思いますが、
杉並区在住の方で、何度も見学している人がいるとか(^^;)
(うらやましいゾ)
by an-kazu (2010-03-01 22:33)
巨大な地下空間ですね。原爆防空壕になりますね。
by SilverMac (2010-03-01 23:02)
うわぁ~っ!!読み応えのある記事、
楽しかったです。
私も見学したいです。
by chichiの母 (2010-03-01 23:11)
下水臭なしとはとてもすばらしいです(^^
by さといも野郎 (2010-03-01 23:36)
ここ、、、絶対に貞子いますね
>今度、、、TUTAYAのオンデマンドで日本海海戦をv(^皿^♪)
by emuzu (2010-03-02 17:09)
いろいろ考えて造られているのですね~。
素晴らしいっ!!
by とり (2010-03-02 21:27)
SilverMacさん、
地上とは密閉されていませんのでどうでしょう(^^;)
by an-kazu (2010-03-02 22:59)
chichiの母さん、
楽しんでいただけましたか?(^^)
集中豪雨が起こりやすい夏より、冬の時期のほうが機会が
多いことでしょう(^^)v
by an-kazu (2010-03-02 23:09)
何かの映画で地下トンネルを走りまわる映画をおもいだしました。あれは何の映画だったのだろう。
いずれにしても非現実的な空間ですね。
by takaki-i (2010-03-02 23:10)
さといも野郎さん、
直後はさすがに臭いそうですヨ(T_T)
小魚も紛れ込むそうです!
by an-kazu (2010-03-02 23:11)
emuzuさん、
一人少ないとか、一人多いなんてことはありませんでした(^^;)
円谷特有の効果音が、怪獣ものみたいでチョット残念ですが、
CGなしでなかなかの出来映えだと思います。
by an-kazu (2010-03-02 23:17)
とりさん、
そして・・・
見学させてくれるというのも、素晴らしいです(^^)v
by an-kazu (2010-03-02 23:19)
takaki-iさん、
うーん、それはもしかして
ハリウッド版ゴジラでしょうか(^^;)
by an-kazu (2010-03-02 23:22)
「ウヒヒ・・・」
大きな声で笑ってみたいです。^^;
by たいへー (2010-03-03 12:58)
水辺フェチでもかなり方向性が違うのですが・・・
大事なことですよね。
昔、善福寺川近くに住んで居ましたが、
川沿いの友達んちは、時々被害に遇っていました。
今回は床下で済んだとか、床上になると畳もボコボコで大変らしかった。
文明時代の杉並でだよ~。驚いたもん。
by こぎん (2010-03-04 00:00)
これは驚きのレア映像です。
アメリカだと流れてくる水から
主人公が逃げる映画のシーンに使いそうですね。
by 響 (2010-03-04 20:46)
たいへーさんと同行していたら、
私と一緒に「ウヒヒヒヒ・・・」
と笑っていたことでしょう(^^)
by an-kazu (2010-03-04 23:14)
こぎんさん、
明確に川があるところはわかりやすいのですが、暗渠になった川や水路がある低いところも要注意ですね(^^;)
床上では、土嚢などというレベルでは対策になりませんからねぇ。
by an-kazu (2010-03-04 23:19)
響さん、
凄い空間でしょ(^^)v
今の知事なら、撮影場所としてアピールして
くれそうですがねぇ(^^;)
by an-kazu (2010-03-04 23:28)
ワクワク((o(゜▽゜○)(○゜▽゜)o))ドキドキしますね。
by こうちゃん (2010-03-05 23:54)
こうちゃんさん、
七日も、ワクワクドキドキ体験予定です(^^)v
by an-kazu (2010-03-06 08:20)