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奥只見ダム(その1) [Photo]

 結婚記念日でもある10月の3連休、何処に行こうかと思案した結果奥只見ダムへ行くことに決めた。昨年の京都南禅寺につづいて、またしても水関連なのは偶然ではないだろう!?

南禅寺の様子:http://blog.so-net.ne.jp/an-kazu/2006-10-28

 奥只見ダムと聞いて、まず最初に思い浮かべることは何だろうか?

  1.映画「ホワイトアウト」の設定地(ロケ地ではない)
  2.奥只見シルバーライン(酷道好きにはたまらない!?)
  3.作家であり釣り好きで有名だった開高健(巨大な岩魚が生息している)
  4.冬季に閉鎖されるスキー場が隣接

 などなど・・・秘境に相応しく、いろいろなことが連想されるエリアだ。

 早朝0300出発予定が、寝坊して0400に変更。大泉ICから関越自動車道を新潟方面へ進む。今年3回目の関越道だが、今回は手前の群馬県ではなく、新潟県が目的地だ。

 上里SA手前の上り線では、乗用車の炎上事故が発生しており、辺りの暗さの中でも黒煙が立ち上がっているのが良くわかる。SAで休憩中、続々と緊急車両が現場へ急行。サイレンがけたたましかった。

 自動車で上越国境を越えるのは初めての体験。関越トンネル(およそ11km)の途中で、ブレイドの走行距離が納車後およそ8ヶ月で5,000kmを達成。オイル交換の時期だ。

 日の出からしばらくたち、充分な明るさとなった小出ICの手前でやや濃い霧に遭遇。車載カメラを装着していれば、面白い絵が撮れたことだろう。

 国道352号線からいよいよ奥只見シルバーラインへ入る。いろいろな方々がこの道路のことをblog等で紹介しているので、これから大変な行程が待ち受けているとわかっているつもりだ。

 22km中トンネルが18kmを占めており、急勾配・急カーブの連続、地下水の漏水・・・という酷な条件がこれから続くのだ。途中の待避エリアのようなところで綺麗な山並みが見えたのでカメラに収めつつ、心構えを整える。一般の乗用車が2台追い越して行ったので心強い。建設当初はダム開発のための道路だったが、現在は間違いなく観光道路である。

 トンネル内はスノーシェッドがあるのでほぼ連続しているかのようだ。独特の断面形状で道幅が狭い。2車線は確保されてはいるが、大型バスやトラックとのすれ違いには少々勇気がいる。

 ナトリウム灯が怪しく灯っているので真っ暗というほどではないが、急カーブを示す大きなLEDの矢印が前方で点滅している様は異様な感じだ。急カーブといっても長い直線とカーブの連続なので、常にハンドルを切っているといった感じではないものの、その反面スピードを出し過ぎてしまう。

 地下水の漏水に関しては、間欠ワイパーを常時作動させる必要がある。路面は完全にウェットだ。凹凸はあるものの舗装されている。

 トンネルの中で点滅信号機つきの交差点、銀山平方面への分岐を直進する。二輪車通行禁止の奥只見シルバーラインはまだまだ続く。

 トンネルの出口に明かりが見えてくるとやっと出口だという思いになるが、今回の明かりはまさしく生き返った気持ちになる。マイクロバスが管理地へ入場して行くところだったが、あれはダム見学の一行だろうか?

 とりあえず堤体をおがまないと話にならないので、車を停められそうな所を目指す(到着0745)。

 
 堤高:157.0m
 堤頂長:480.0m

 小河内ダムよりやや大きい程度だが、奥只見湖の貯水量は奥多摩湖を遥かにしのぐ。
 クレストゲート(ラジアルゲート)があるので、こちらの方が典型的なダムのイメージかも。

 
 モノレールのような軌道が天端付近まで延びているが、営業開始時間はまだのよう

 
 巨大な駐車場と飲食が可能な土産店
 大型バスもやってくるのか、大手旅行会社の歓迎看板が何枚かあった
 従業員が岩魚の塩焼きを準備中(後で食べてみよう!)

 
 バギーは無理だが、大した距離ではなさそう

 
 天端は途中まで自由に歩くことが可能
 エレベータ棟の雰囲気は、やはり小河内ダムに似ている

 
 下流を見下ろす
 あそこに行く方法はわからない

 
 天端上は2車線分あるだろう

 
 エレベータ棟の影が映る発電設備

 
 電気関連の設備の向こうに、冬季閉鎖の珍しいスキー場が見える

 
 銀山湖とも称される奥只見湖の朝

つづく


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コメント 18

ガンバルおやじ

奥只見までお疲れ様でした。
ここは春スキーのメッカですが、まだいったことはありませんでした。
高速、通行止めにならなくてよかったですね。
by ガンバルおやじ (2007-10-09 05:06) 

chichiの母

臨場感溢れる記事でした。その道は
恐そうですが、先に美しい風景が待っていてくれるのですね。
結婚記念日、おめでとうございます。
by chichiの母 (2007-10-09 05:24) 

Silvermac

巨大ダムですね。結婚記念日、オメデトウございます。
by Silvermac (2007-10-09 06:02) 

響

冬季に閉鎖のスキー場なんてすごく山奥なんですね
この秘境にこれほどの規模のダムを造るとは
人の英知の結晶です。
スケールがでかすぎて距離感がおかしくなりそうです。
by (2007-10-09 13:24) 

an-kazu

ガンバルおやじさん、

 これくらいの距離が、私の日帰り限界かもしれません。
 唯一のアクセス手段、奥只見シルバーラインが冬季閉鎖となるため、4月から6月までがスキー場のオープンとは奥地ゆえですね。
by an-kazu (2007-10-09 22:58) 

an-kazu

chichiの母さん、

 奥只見シルバーラインは独特の雰囲気があります。車を路肩に停めて写真を撮るという余裕はありませんでした。
by an-kazu (2007-10-09 23:00) 

an-kazu

SilverMacさん、

 ありがとうございます。
by an-kazu (2007-10-09 23:06) 

an-kazu

響さん、

 普通ダム見学って、下流側から向かった先の山あいに堤体が現われるものですが、ここは上流側からしかアクセスすることができません。そのロケーションから、小説や映画の舞台になったものと思われます。
by an-kazu (2007-10-09 23:11) 

さといも野郎

結婚記念日おめでとうございます!
そんな記念日にダムですか、マニアックでナイスです(^^
by さといも野郎 (2007-10-10 00:26) 

け・結婚記念に・・・旅行ですと? ・・・いいな~、覚えているんですね。
確かにマニアックな画像・・・an-Kazuさんらしいです。
by (2007-10-10 09:24) 

結婚記念日ですか、おめでとうございます・・
道路のアプローチが変わってますねえ。
by (2007-10-10 11:07) 

せつこ

小出から銀山平へ入ったの?
国道352号線は福島へ抜けるのでよく遊びに行きます。
事故は怖いね、先日も北陸道で事故があり、3台とバイクの事故に遭遇しました。お互いに気をつけましょう。
私も、奥只見湖3回ぐらい船に乗って遊びました。
紅葉のころステキよ。
by せつこ (2007-10-10 14:35) 

an-kazu

*さといも浪漫さん、

 さすがにダムだけではなんなので、前日には横浜へ行っておりますのでご安心を(^^ゞ
by an-kazu (2007-10-10 22:28) 

an-kazu

こぎんさん、

 毎年、近くても遠くてもどこかへ出かけるように決めています。(^^)v
by an-kazu (2007-10-10 22:30) 

an-kazu

イチローさん、
 ありがとうございます。

 黒四ダムほどではありませんが、秘境気分が味わえましたよ。
 (どちらも秘境の割には、多くの観光客が訪れますね)
by an-kazu (2007-10-10 22:33) 

an-kazu

せつこさん、

 自宅の近くが関越道大泉ICなので、小出から向かいました。

 国道352号線は厳しい道との噂ですが、尾瀬へのルートでもあるんですね。
by an-kazu (2007-10-10 22:38) 

ハイマン

すごい落差!
写真を見ていたら怖い~って思っちゃいました!
by ハイマン (2007-10-13 17:00) 

an-kazu

ハイマンさん、

 重力式コンクリートダムは目の前からコンクリート斜面が続いているのでさほどではありませんが、アーチ式コンクリートダムの場合は、浮いているような状態なので怖いと思います。
by an-kazu (2007-10-13 18:15) 

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